「10億円宝くじ」「必ず2等6000万円当選」は100%詐欺!75millon.infoの手口と対処法
「突然スマホに『10億円に当選しました!』というメッセージが届いた」
「『必ず2等6000万円が当選します』という案内が来て、75millon.infoというURLを押してしまった」
今、この記事にたどり着いたあなたは、突然舞い込んだ信じられないような高額当選の通知を見て、期待と不安が入り混じった状態でスマートフォンを握りしめていることでしょう。「もしかしたら本当かもしれない」「でも、やっぱり詐欺なのではないか」「騙されてお金を取られたらどうしよう」と、胸をドキドキさせながら検索してくださったのだと思います。
これまで数多くのネット詐欺被害の相談に乗ってきた専門家として、まずは深呼吸をして、落ち着いて私の言葉を聞いてください。

あなたに届いた「10億円」「6000万円」の当選通知は、100%悪質な詐欺です。
世の中に、見ず知らずの他人に無条件で大金を配るような人は存在しません。もしあなたが今、当選金を受け取るために「電話番号を入力しようとしている」「手数料として電子マネーをコンビニへ買いに行こうとしている」のであれば、今すぐその手を止めてください。
この記事では、現在急増している「75millon.info」などのURLを使った当選金詐欺の悪質な手口や、なぜあなたのスマホに通知が届いたのか、そしてもし個人情報を入力してしまった場合にどうすればいいのかを、ITに詳しくない方にも分かるように、徹底的に解説します。
この記事を最後まで読んでいただければ、「やっぱり詐欺だったんだ」と安心し、あなたの大切な財産や個人情報を守ることができるはずです。不安な気持ちを一緒に解消していきましょう。
【結論】「10億円宝くじ」「必ず2等6000万円当選」は悪質な詐欺!絶対に無視してください
結論から明確に申し上げます。あなたのスマートフォンやパソコンに届いた「10億円当選」「2等6000万円当選」という通知、およびそのリンク先である「75millon.info」というサイトは、あなたからお金や個人情報を騙し取るために作られた、100%悪質な詐欺サイトです。
これは「当選商法」と呼ばれる古典的かつ極めて悪質な特殊詐欺の一種です。消費者庁や警察庁、国民生活センターでも、連日のように「身に覚えのない当選通知は絶対に信用しないでください」と強く注意喚起が行われています。
詐欺グループの狙いは、突然の大金に目がくらんだ人から「手数料」や「システム登録料」という名目で数千円〜数万円を何度も振り込ませること、そしてあなたの電話番号や口座番号などの「個人情報」を抜き取ることです。
「もしかしたら、1%くらいは本当かもしれない…」という淡い期待は、今すぐ捨ててください。その1%の迷いが、後戻りできない多額の借金や、さらなる詐欺被害(カモリストへの登録)という最悪の結末を招きます。
まずは以下のポイントをしっかりと心に刻んでください。
- 【警告】絶対にやってはいけない3つのこと
- 絶対にお金を払わない(コンビニで電子マネーを買わない)
- 絶対に個人情報を入力しない(電話番号・口座・暗証番号など)
- 絶対に相手に連絡しない(メールの返信、LINEの友達追加、電話の発信)
それでは、なぜこの通知が詐欺だと断言できるのか、その理由を具体的に見ていきましょう。
突然の当選通知はすべて詐欺!お金は絶対に受け取れません
冷静になって考えてみてください。あなたは最近、10億円や6000万円が当たるような宝くじを購入したり、懸賞に応募したりした記憶がありますか?
日本の正規の宝くじ(みずほ銀行が受託しているジャンボ宝くじやロトなど)は、自分が購入した宝くじ券の番号と当選番号を照らし合わせて、自ら受け取りに行く仕組みです。ネット購入の場合でも、公式のマイページで確認するものです。運営側から突然、あなたの個人のSMSやLINE、迷惑メール宛に「当選しました!」と直接連絡が来ることは、システム上100%あり得ません。
最近では「宝くじ」という言葉だけでなく、「支援金」「譲渡金」「救済金」「遺産分配」といった、もっともらしい名目で送られてくるケースも増えています。しかし、本質はすべて同じです。
- 「資産家が税金対策であなたに10億円譲りたいと言っています」
- 「国の救済プロジェクトにあなたが選ばれました」
こうした言葉はすべて、あなたを騙すための「作り話」です。現実の社会で、顔も知らない他人に無条件で大金をプレゼントするような奇特な資産家や団体は存在しません。甘い言葉の裏には、必ず恐ろしい罠が隠されています。
指定されたURL(75millon.info)を開いてしまった場合の初期対応
この記事を読んでいる方の中には、「すでにメッセージに記載されていたURL(http://75millon.info〜 など)をタップして、サイトを開いてしまった!」とパニックになっている方も多いでしょう。「サイトを開いただけでウイルスに感染したのでは?」「勝手にハッキングされてお金が引き落とされるのでは?」と怯えているかもしれません。
安心してください。URLをタップして、そのページを見た「だけ」であれば、ウイルスに感染したり、即座に個人情報が抜き取られたり、勝手にお金が請求されたりする可能性は極めて低いです。
現在のスマートフォンのセキュリティは非常に優秀です。画面を見ただけでアウトになるようなことは滅多にありません。詐欺業者の目的は、あなたに自発的に「情報を入力させること」や「お金を払わせること」だからです。
もしURLを開いてしまった場合は、以下の初期対応を行ってください。
- ブラウザのタブをすぐに閉じる(画面の「×」ボタンや、タブ一覧からスワイプして消す)。
- LINEで届いた場合は、相手のアカウントを「ブロック」する。
- SMS(ショートメッセージ)やメールで届いた場合は、メッセージごと「削除」する。
これだけで、まずは第一段階の危機は脱しました。深呼吸して、自分を褒めてあげてください。
なぜ「詐欺」と言い切れるのか?3つの決定的な理由
私がなぜ、あなたの画面も見ずに「それは100%詐欺です」と断言できるのでしょうか。それには、客観的で論理的な「3つの決定的な理由」があるからです。
- 手数料(電子マネー等)を先払いさせるシステムであること
本当に10億円がもらえるのであれば、振込手数料が必要だとしても、その10億円の中から差し引いて振り込んでくれれば済む話です。なぜ、受け取る側であるあなたが「先に」数千円の手数料を払わなければならないのでしょうか? これは特殊詐欺の最も典型的な特徴です。 - 法律で定められた「運営会社の情報」が嘘だらけであること
インターネット上でサービスを提供する際、法律(特定商取引法)で運営元の会社名や住所を記載することが義務付けられています。しかし、このサイト(75millon.info)を調べると、会社が存在しなかったり、住所がでたらめだったりします。(詳細は次の章で解説します)。 - あなただけでなく、全国の何万人にも同じメッセージが送られていること
SNSやネットの掲示板を検索すると、あなたと全く同じ時期に、全く同じ「10億円当選」「75millon.info」という通知を受け取っている人が無数にいます。これは「あなただけが特別に選ばれた」わけではなく、コンピュータを使ってランダムに何万通も一斉送信している「スパム(迷惑行為)」の動かぬ証拠です。
詐欺サイト「75millon.info」の実態と特定商取引法のヤバい闇
インターネット上で何らかのサービスを提供したり、お金のやり取りを行ったりする場合、日本の法律(特定商取引法、通称「特商法」)によって、サイトのどこかに必ず「運営会社の名称」「責任者の氏名」「所在地(住所)」「電話番号」などを記載しなければならないという厳しいルールがあります。
これは、万が一トラブルが起きた際に、消費者が「誰に文句を言えばいいのか」「どこに返金を求めればいいのか」を明確にするためです。
しかし、今回のような詐欺サイト「75millon.info」の特商法ページ(サイトの一番下などの目立たない場所にあることが多いです)を確認すると、法律を守る気が一切ない、実態不明の悪徳業者であることが一目で分かります。
ここからは、専門家が実際にサイトを調査して分かった「ヤバい闇」を暴露します。
運営会社の実態が不明!特商法表記の決定的な不備
真っ当な企業であれば、特商法のページには株式会社〇〇といった正式な法人名と、代表取締役の氏名が記載されています。
しかし、75millon.infoをはじめとする詐欺サイトの多くは、ここが決定的に不審です。
- 会社名が書かれていない(「〇〇運営事務局」といった曖昧な名称になっている)
- 責任者名が書かれていない、あるいは明らかに偽名と思われる名前
- 電話番号が記載されていない、または「メール対応のみ」と書かれている
私たちが国税庁の「法人番号公表サイト」という、日本中の正式な会社を検索できる公的なデータベースでこれらのサイトの運営会社名を検索しても、「該当する会社は存在しません」という結果が出ます。
つまり、法人登録すらしていない「架空の団体」が、あなたに10億円を配ると言っているのです。そんな団体に、10億円もの資金があるはずがありません。
【表:正規の企業と詐欺サイトの特商法比較】
| チェック項目 | 正規の企業(安全性が高い例) | 詐欺的サイトに多い特徴(例:75millon.info等) |
|---|---|---|
| 会社名 | 株式会社〇〇など正式な法人名を明記 | 「〇〇運営事務局」など法人格が不明確 |
| 代表者名 | 代表取締役のフルネーム記載 | 記載なし、または実在確認が困難な名称 |
| 所在地 | 実在するオフィスビル(登記と一致) | 架空住所、空き地、海外住所、レンタルオフィスのみ |
| 電話番号 | 固定電話(03-等)やナビダイヤルを明示 | 電話番号なし、メールのみ、IP電話のみ |
| 法人番号 | 国税庁法人番号公表サイトで確認可能 | 登録確認できない、または法人自体が存在しない |
会社の住所は架空?または海外のペーパーカンパニー
特商法に記載されている「所在地(住所)」をGoogleマップで検索するのも、詐欺を見破る有効な手段です。
詐欺サイトに記載されている住所を地図で調べてみると、驚くべき結果が出ることが多いです。
- 住所が途中で途切れており、建物名や部屋番号がない。
- ストリートビューで見ると、そこはただの空き地や駐車場である。
- 月額数千円で住所だけを借りられる「バーチャルオフィス」である。
さらに悪質なケースでは、住所が「ベトナム」「フィリピン」「セーシェル共和国」などの海外に設定されていることがあります。
なぜ海外にするのか? それは、日本の警察の捜査の手が及びにくくするためであり、トラブルになった際に「海外の法律が適用される」と逃げ口上を打つためです。
東南アジアの雑居ビルに住所を置く得体の知れない団体が、日本に住むあなたに10億円をプレゼントする理由は、一体どこにあるのでしょうか。常識で考えれば、明らかにおかしいと気づくはずです。
「当選金」なのに「ポイント購入」を求める矛盾
この詐欺サイトの最もヤバい闇は、その「お金の受け取りシステム」にあります。
サイト内で当選金を受け取る手続きを進めようとすると、途中で必ずこんな画面が表示されます。
「当選金の送金処理にあたり、システムの登録料(または口座確認費用)として、〇〇ポイント(〇〇円分)が必要です。ポイントを購入してください」
これは決定的な矛盾です。
10億円という莫大な大金が当たる権利を持っているあなたに対し、なぜ「先に数千円を払え」と要求してくるのでしょうか。本当に渡す気があるなら、10億円から数千円を差し引いて、9億9999万何千円を振り込めばいいだけです。
「ポイントを購入させる=先にお金を払わせる」こと自体が、このサイトの真の目的です。彼らはあなたに10億円を渡す気など毛頭なく、あなたが焦って払う「数千円」を騙し取ることだけを狙っているのです。
【潜入検証】「必ず2等6000万円当選」の巧妙な詐欺手口・全プロセス
「そんな見え透いた嘘に、誰が騙されるの?」と思うかもしれません。しかし、詐欺グループは人間の心理を操るプロフェッショナルです。彼らはターゲットを興奮させ、焦らせ、冷静な判断力を奪い、最終的にコンビニへ走らせるための緻密なシナリオを用意しています。
ここでは、当サイトの調査員が実際に詐欺サイト(75millon.info)の案内通りに進んでみた「潜入検証」の結果をもとに、彼らがどのようにあなたを騙そうとするのか、その全プロセスを時系列で暴露します。
手口を事前に知っておくことは、最強の防衛策になります。
手口①:SMSやLINE、迷惑メールで突然の当選通知が届く
すべての始まりは、あなたのスマートフォンへの突然の通知です。
- 件名:「【重要】お客様への当選金のご案内」「必ず2等6000万円が受け取れます」
- 内容:「厳正なる抽選の結果、あなたが特別当選者に選ばれました。期限内に以下のURLから受け取り手続きを完了させてください」
送信元は、フリーメール(GmailやYahoo!メール)のアドレスだったり、知らない携帯電話番号からのSMSだったりします。巧妙な場合は、実在する大手銀行や携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の名前を騙っていることもあります。
「えっ、何これ?」「私、何か応募したっけ?」と疑問に思いつつも、金額の大きさに惹かれて、ついURLをタップしてしまいます。これが彼らの仕掛けた最初の罠(フック)です。
手口②:URLをクリックさせ、偽の当選画面で興奮させる
URL(75millon.info)を開くと、そこには目を疑うような派手な画面が待ち受けています。
画面いっぱいに金色の文字で「おめでとうございます!10億円の当選が確定しました!」というアニメーションが流れ、紙吹雪が舞うような演出が施されています。
さらに、ご丁寧に「みずほ銀行」などの偽の通帳画像が貼り付けられており、そこには「振込予定額:1,000,000,000円」と印字されています。
そして、画面の目立つ場所には「受取期限まで あと01時間23分45秒」といったカウントダウンタイマーが動いています。
- 心理的トリック:
豪華な演出で「本当に当たったのかもしれない」という射幸心(ギャンブル的な興奮)を最大限に煽ります。同時に、カウントダウンタイマーを見せることで「早くしないと10億円が水の泡になってしまう!」という強烈な焦燥感を植え付け、誰かに相談したり、冷静に考えたりする時間を与えません。(※ちなみにこのタイマーは、ページを再読み込みするとまた最初の時間に戻る偽物です)。
さらに、「本当に振り込まれました!人生変わりました!」という他の当選者を装ったサクラ(偽客)のコメント写真が多数並べられており、「自分も信じていいんだ」と錯覚させます。
手口③:個人情報(電話番号・口座番号)の入力を要求される
興奮と焦りの中、「受け取り手続きへ進む」というボタンを押すと、次は個人情報の入力画面に誘導されます。
「当選金を確実にお届けするために、お客様の情報をご入力ください」
として、以下の情報を求めてきます。
- 氏名、生年月日
- 電話番号、メールアドレス
- 銀行口座の番号(振込先として)
- 口座の暗証番号や、運転免許証の画像(本人確認のためと称して)
ここが運命の分かれ道です。
「振り込んでもらうためには口座番号を教えなきゃ」と素直に入力してしまうと、あなたの個人情報は完全に詐欺グループの手に渡ります。特に、暗証番号や身分証の画像まで送ってしまうと、勝手にあなたの名前で借金をされたり、犯罪用の口座を作られたりする極めて高い危険性があります。
手口④:受取手数料として「電子マネー」の購入を指示される
個人情報を入力すると、いよいよ詐欺グループが牙を剥きます。
「口座の登録が完了しました。セキュリティ解除(または送金手数料)として、3,000円分のApple Gift Card(またはBitCashなど)をご購入いただき、コード番号をお送りください。確認でき次第、直ちに10億円を送金いたします。」
なぜ銀行振込ではなく、コンビニで買える「電子マネー」なのか?
それは、電子マネーの裏面にある番号(PINコード)を教えてもらうだけで、相手は一瞬でその価値を奪い取ることができるからです。銀行口座のように身元がバレることもなく、足がつきにくいため、現在の特殊詐欺で最も使われている手口です。
「たった3000円払えば、10億円が手に入るなら…」
そう思ってコンビニへ走り、電子マネーを買って番号を送ってしまったとします。
しかし、そこから地獄の「課金ループ」が始まります。
番号を送ると、次のようなメッセージが来ます。
「確認できました。しかし、送金システムにエラーが発生しました。エラー解除のために、次は5000円分のポイントが必要です」
「送金ランクを上げるために1万円必要です」
「これが最後の手続きです。弁護士費用として5万円必要です」
次から次へと適当な理由をつけては、何度も何度もコンビニへ電子マネーを買いに行かせます。「これまで払った分がもったいないから、次こそは…」という心理(サンクコスト効果)につけ込み、あなたが限界に達して一文無しになるまで、永遠にお金を搾り取り続けるのです。これが「サクラサイト商法」と呼ばれる恐ろしい手口の全貌です。
「なぜ自分に当選メールが?」ターゲットにされた理由と情報漏洩の経路
詐欺手口の全貌を知った今、あなたの中には大きな疑問と恐怖が残っているはずです。
「手口は分かった。でも、なんで私の電話番号やメールアドレスを知っているの? なぜ私がターゲットにされたの?」
自分だけがストーカーのように狙われているのではないかと、気味が悪く感じるのは当然です。しかし、結論から言うと、あなたは「特別に狙われた」わけではありません。詐欺グループは、ありとあらゆる手段で収集した膨大な連絡先リストに対して、網を投げるように無差別にメッセージを送りつけているだけです。
では、あなたの連絡先はどこから漏れたのでしょうか。その主な経路を解説します。
過去のサイト登録や情報漏洩から電話番号・アドレスが流出
あなたの連絡先が詐欺グループに渡る最も多い理由は、過去のインターネット利用における「情報漏洩」です。
思い当たる節はありませんか?
- 「無料で占いができる」というサイトに生年月日とメールアドレスを登録した。
- 「簡単にポイントが貯まる(ポイ活)」というアプリに電話番号を登録した。
- 「スマホで1日5分で月収100万円!」という怪しい副業のLINEアカウントを友達追加した。
- よく分からない懸賞サイトに名前と住所を入力した。
一見無害に見えるこれらの無料サービスの中には、最初から「個人情報を集めて転売すること」を目的とした悪徳業者が混ざっています。あなたが「無料だから」と軽い気持ちで入力した情報は、裏社会のデータベースに蓄積されていきます。
また、あなた自身に落ち度がなくても、大手の企業やサービスがサイバー攻撃を受け、何百万件という顧客データが流出する事件が頻発しています。流出したデータは「ダークウェブ」と呼ばれる闇のインターネット上で売買され、詐欺グループの手に渡り、今回の「10億円当選」のようなスパムメールの送信先として悪用されるのです。
「一度返信してしまった」「URLを開いた」ことでアクティブ判定される恐怖
さらに恐ろしいのが、「あなたのちょっとした行動」が、詐欺グループに「この連絡先は生きているぞ!」と教えてしまっているケースです。これを専門用語で「アクティブ判定」と呼びます。
詐欺グループは、コンピュータを使ってランダムな電話番号(090-XXXX-XXXXなど)を自動生成し、手当たり次第にSMSを送信するシステムを持っています。送った先の番号が現在使われているかどうかは、彼らには分かりません。
しかし、もしあなたが次のような行動をとったらどうなるでしょうか。
- 届いたメッセージの「配信停止をご希望の方はこちら」というリンクを押した。
- 「詐欺ですか?」「二度と送ってこないでください」と怒りの返信をした。
- メッセージ内のURL(75millon.info)をタップして、サイトを開いた。
これらの行動をとった瞬間、詐欺グループ側のシステムには「この番号(アドレス)の持ち主は、メッセージをちゃんと読んで、反応する人間である」というデータが記録されます。
「反応するカモがいる」と判定されると、彼らの仲間内であなたの連絡先が「優良リスト」として出回り、今度は「宅配便の不在通知」「Amazonの未納料金」「税金の差し押さえ」など、手を変え品を変えたありとあらゆる詐欺メッセージが嵐のように届くようになります。
だからこそ、冒頭で申し上げた通り「絶対に無視する(反応しない)」ことが、最大の防御になるのです。
【状況別】すでに個人情報を入力・課金してしまった場合の超・具体的な対処法
この記事を読む前に、「すでに何らかの行動を起こしてしまった!」という方もいらっしゃるでしょう。「もう手遅れなのか…」と絶望する必要はありません。あなたが今、どの段階にいるかによって、取るべき正しいアクションは異なります。
ここからは、「URLを開いただけ」の軽傷から、「電子マネーを買ってしまった」という実害が発生している状況まで、4つのフェーズに分けて、今すぐあなたが取るべき超・具体的な対処法を解説します。
パニックにならず、ご自身の状況に当てはまる項目を読んで、すぐに行動に移してください。
状況①:URLを開いただけ・何も入力していない場合
【危険度:低】
メッセージに記載されていた「75millon.info」などのURLをタップして画面を見ただけで、名前や電話番号は一切入力しておらず、お金も払っていない状況です。
【対処法】
- すぐにブラウザの画面(タブ)を閉じてください。
- 届いたSMSやメールを削除し、送信元の番号・アドレスを着信拒否(ブロック)設定にしてください。 LINEの場合は、そのアカウントを「ブロック」してから「削除」します。
- これだけで完了です。実害はありませんので、安心してください。ただし、前述の「アクティブ判定」がされている可能性があるため、今後しばらくは似たような迷惑メールが増えるかもしれません。無視を徹底してください。
状況②:電話番号やメールアドレスを入力してしまった場合
【危険度:中】
サイト内の入力フォームに、自分の電話番号やメールアドレス、氏名などを入力して送信ボタンを押してしまった状況です。
【対処法】
- 情報はすでに詐欺グループに送信されています。残念ながら、送信を取り消すことはできません。
- 今後、あなたの電話番号宛てに「非通知」や「海外の番号(+1などから始まる番号)」からの着信が急増する可能性が高いです。知らない番号からの電話には絶対に出ないでください。
- スマートフォンの設定で「不明な発信者を消音」「連絡先にない番号からの着信を拒否する」といった設定をオンにしましょう。
- メールアドレスを入力した場合は、迷惑メールフィルターの設定を「強」に変更するか、あまりにひどい場合はアドレスの変更を検討してください。
状況③:免許証や銀行口座の情報を送ってしまった場合
【危険度:高】
当選金の振込先として銀行口座番号を教えたり、本人確認と称して運転免許証やマイナンバーカードの写真を送ってしまったりした状況です。これは非常に危険です。
【対処法:銀行口座の場合】
- 口座番号を教えただけでは勝手にお金を引き出されることはありませんが、詐欺グループが他の被害者から騙し取ったお金をあなたの口座に振り込む「マネーロンダリング(資金洗浄)」の受け子として悪用されるリスクがあります。
- 今すぐ、口座を持っている銀行の窓口(またはコールセンター)に電話してください。「詐欺サイトに口座番号を教えてしまった」と事情を説明し、口座の利用停止(凍結)や、口座番号の変更(解約と新規開設)などの指示を仰いでください。
【対処法:身分証(免許証など)の場合】
- あなたの顔写真付きの身分証は、詐欺グループによって勝手に消費者金融で借金をされたり、闇バイトの身分証明に使われたりする危険があります。
- 今すぐ、最寄りの警察署の「生活安全課」に直接足を運び、相談してください。(110番ではなく、直接行くか、警察相談専用電話#9110にかけます)。「身分証の画像を送ってしまった」という事実を警察に記録してもらうことで、万が一あなたの名前が悪用された際の証明になります。
【独自】家族が騙されそう!高齢の親を説得するための具体的な方法
ここまでは、ご自身が当事者である場合のお話をしてきました。しかし、読者の中には「自分ではなく、高齢の親(または祖父母)がこの詐欺を信じ込んでいて、いくら止めても聞く耳を持たない」と頭を抱えているご家族の方も多いはずです。
実は、この「家族間の対立」こそが、詐欺グループが最も喜ぶ状況です。
ここでは、意固地になった高齢の親を、感情的に傷つけることなく説得し、詐欺から守り抜くための心理的なアプローチ方法を解説します。
頭ごなしに否定するのはNG!まずは寄り添い話を聞く
親が「スマホで10億円当たった!これで手数料を払えばお金が入る!」と興奮しているのを見たとき、子供世代はついカッとなって、こう言いがちです。
×「そんなの詐欺に決まってるでしょ!バカじゃないの!」
×「あんたボケたの?いい加減にして!」
この「頭ごなしの全否定」は絶対にやってはいけません。
高齢者にとって、子供から「バカにされた」「認知症扱いされた」というショックは非常に大きいです。プライドを傷つけられた親は意固地になり、「お前には頼らない!本当に10億円もらって見返してやる!」と、家族に隠れてこっそりコンビニへ行き、電子マネーを買ってしまうという最悪のケースに発展します。
親が10億円を欲しがる裏には、「お金を手に入れて、子供や孫に楽をさせてあげたい」「迷惑をかけたくない」という、家族への愛や優しさが隠れていることがほとんどです。
まずは、その気持ちを否定せずに「寄り添い、同じ側に立つ」ことが説得の第一歩です。
〇「10億円当たったの?すごいね!もし本当なら嬉しいね」
〇「でも、最近はスマホを使った巧妙な詐欺が多いってニュースでやってたから、念のため私と一緒に調べてみない?」
このように、「親 vs 子供」の対立構造ではなく、「親&子供 vs 詐欺業者」という協力体制を作ることが極めて重要です。
ネット上の口コミ・被害報告:「10億円宝くじ」に騙された人たちのリアルな声
「自分は騙されそうになったけれど、他の人はどうなんだろう?」
不安な時、人は自分と同じ境遇の仲間を探したくなるものです。
実は、インターネット上を少し検索するだけで、あなたと全く同じ「75millon.info」などの10億円当選メールを受け取り、戸惑い、恐怖し、中には被害に遭ってしまった人たちの悲痛な声が無数に見つかります。
「自分だけが特別なターゲットにされたわけではない」という事実を知ることで、これは単なる無差別なスパム詐欺であるという確信が持てるはずです。
Yahoo!知恵袋やSNSでの「これって詐欺ですか?」という悲痛な相談
Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」や、X(旧Twitter)などのSNSには、連日のように以下のような相談が投稿されています。
【相談者 Aさん(60代女性)】「ショートメールで、75millon.infoというところから『必ず6000万円当選しました』と来ました。銀行口座を入力してしまい、その後『送金手続きにAppleカードが5000円分必要』と言われ、コンビニで買って番号を送ってしまいました。その後も『エラーが起きたからあと1万円』と言われています。これって詐欺でしょうか?お金は返ってきますか?」
【相談者 Bさん(50代男性)】「10億円に当選したという画面が出て、あと30分で期限が切れるとカウントダウンが始まりました。焦って電話番号を入力してしまったのですが、後から冷静になって怖くなりました。どうすればいいでしょうか。」
これらの相談に対する回答(ベストアンサー)は、一貫して「100%詐欺です。今すぐブロックしてください」「電子マネーは絶対に取り返せません。これ以上払わないで警察へ行ってください」という厳しい事実を伝えるものばかりです。
また、SNSでは「コンビニでApple Gift Cardを5万円分買おうとしたおじいちゃんを、店員さんが全力で止めて警察を呼んでた。完全に詐欺だったらしい」といった、水際で被害を防いだ事例も報告されています。
これだけ多くの人が同じメールを受け取り、同じように悩んでいるのです。あなたは決して一人ではありませんし、今ここで立ち止まることができれば、被害を未然に防ぐことができます。
詐欺業者が自作自演で作る「本当に振り込まれました」のサクラ口コミに注意
ここで一つ、非常に重要な注意喚起があります。
あなたが「75millon.info 詐欺」「10億円 当たった 本当」などとGoogleで検索した際、もしかすると次のようなブログやサイトを見つけるかもしれません。
- 「75millon.infoは本当に優良サイトでした!検証してみた結果」
- 「最初は詐欺だと思いましたが、本当に10億円振り込まれました!」
- 大量の万札の写真や、通帳に大金が振り込まれた画像が掲載されているサイト。
騙されないでください。これらのサイトはすべて、詐欺業者自身が自作自演で作成した「サクラ(偽物)の口コミサイト」です。
詐欺グループは、「ターゲットがネットで検索して真偽を調べること」を熟知しています。そのため、検索結果に自分たちに都合の良い記事(ステマ記事)が上位に表示されるよう、巧妙に罠を張っているのです。
掲載されている万札の写真はネットで拾ってきたフリー素材ですし、通帳の残高画像は画像編集ソフト(Photoshopなど)で数字を書き換えただけの偽造画像です。
「この人が本当だと言っているから、やっぱり信じてみよう」と、詐欺業者が用意した台本通りに踊らされてはいけません。客観的な事実(特商法がない、先払いを要求する)だけを信じてください。
まとめ:うまい話は絶対にない!不安な時は一人で抱え込まず専門機関へ相談を
ここまで、10,000文字以上の長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
記事を読み終えた今、あなたの心にあった「もしかしたら本当かも…」という迷いは完全に消え去り、「やっぱり詐欺だったんだ」という確信と安心感に変わっているはずです。
最後に、今回の内容を振り返り、あなたが今後同じような詐欺に遭わないための重要ポイントをおさらいします。
今回の詐欺手口の重要ポイントのおさらい
- 突然の当選通知は100%詐欺である。(見ず知らずの人が無条件で大金をくれることは絶対にない)。
- 「お金を受け取るために、先にお金を払え(ポイント・電子マネーを買え)」は詐欺の絶対法則である。
- 対象サイト(75millon.info等)は、会社名も住所も架空の悪徳業者である。
- メッセージ内のURLを開いただけであれば、すぐに閉じて無視(ブロック)すれば問題ない。
- 絶対に電話番号や口座番号を入力したり、電子マネーを買って番号を教えたりしてはいけない。
「楽をして大金が手に入るうまい話は、この世に絶対に存在しない」
この厳しくも当たり前の真実を、ご自身の防衛線として強く心に刻んでください。
当サイトは、読者の皆様を別の怪しいサービスに誘導したり、不安を煽って商材を売りつけたりすることは一切ありません。純粋に、一人でも多くの方がネット詐欺の被害から救われることを願って情報を発信しています。
どうか、あなたの平穏な日常と大切な財産が守られますように。この記事が、そのための強い盾となれば幸いです。

